《懐古篇》2015春 北陸旅【後編】
どうも、この前人生で初めて"もつ鍋"というものを食ったりゃなんです。美味しいですねあれ。
前回北陸旅の前編を書いてからちょっと間が開いてしまいました。まあ問題ないでしょう、後編、金沢到着後について書きます。
-2015/03/03-
就寝前のぼく「明日は5時半くらいに起きて兼六園散歩しに行こう」
明朝のぼく「7時だ……」
もう案の定、恒例行事です。さすがにこれまで数日いろいろありすぎたんです。そんなこんなで兼六園カット、金沢駅から七尾線に向かいます。
さてここで七尾線のさ~らりとした~梅酒説明いきます。
JR七尾線は北陸本線の津幡駅から七尾駅を経て和倉温泉駅までを結ぶ路線ですが、昔はさらにその先、朝市で有名な輪島まで伸びていました。しかし和倉温泉以北は第三セクターののと鉄道になり、今では穴水~輪島は廃線となっていて路線は途中の穴水まで。さてぼくが今回訪問したかったのは、そののと鉄道になった部分にあるこの駅です。
その名は西岸。いったいこの駅がなんやねんということですが、この駅にはもう1つ名前があります。それがこちら
湯乃鷺駅。わかっている人はわかっていたでしょう、この駅は花咲くいろはというアニメの聖地なんです。このアニメは湯乃鷺温泉という架空の温泉を舞台にしたアニメで、その温泉の最寄り駅たる湯乃鷺駅のモデルがここ西岸駅なんですね。架空の駅名標まで設置してくれるのはありがたい。それでは比較画像どーん。
ポイントは左の駅名標、アニメ内の茶色い汚れを見事に再現してるのがわかります。それでは、この駅の駅舎の中の様子も見てみましょうか。
いやこういう聖地ってすごいですね、熱意を感じます。ちょっとぶれちゃいましたが。ちなみにのと鉄道ではほぼ毎日花咲くいろはラッピング電車を運行しています。訪れる際は時刻表をのと鉄道のHP(http://www.nototetsu.co.jp/html/zikoku.html)でチェックして行きましょう。ちなみにこの時は乗れませんでした。
駅のモデルがあれば温泉街のモデルもあります。それは金沢市郊外にある湯涌温泉という温泉です。西岸で折り返して金沢駅まで戻ってきたぼくはさっそく向かおうと、、、その前にあるところに寄りました。
ここは金沢大学、Angel Beats!というアニメの聖地です。比較画像を用意したかったのですがろくなのが無かった為みなさんでお探しください。しかしあのアニメ2010年なんだよね、時代を感じるね……。あと思ったことなんですけど、金沢大学立地悪すぎじゃないですかね。バスがすごい坂を山に向かって登って行くのを見ながら、 ぼくはいったいどこへ連れてかれるんだと怯えてましたよ。まるで天上の世界。京都大学男性収容所桂キャンパスもこんな感じなんだろうか。
さあ寄り道はこれくらいにして、今度こそ湯涌温泉に向かいます。金沢駅前のでっかいバスターミナルから北鉄バスに乗り45分、運賃600円を払い到着。
こちら湯涌温泉入口です。右下に見える二人組はおそらく同志です。じゃあ比べてみましょうか。
いやそのままですね、最初現地行ったときうぉぉぉってなりました。西岸駅は架空の駅名標がありましたがこっちには
架空のバス停。こういうの、いいですよね、有難いことです。温泉街もさすが聖地という感じで
こんなパネルが各所にありました。ぼく満面の笑み。オタクなので。あとせっかく温泉街に来たのだから温泉に入らなくては帰れない、ということで日帰り入浴、本日は湯涌温泉総湯、白鷺の湯。大人380円、せっけんやシャンプーはないので持ってない場合は受付で購入する必要があります。いわゆる共同浴場、地元の方も多いお風呂です。ちなみに建物の前には足湯もあります。バス待ちの時間にでもどうぞ。
いろいろしてたらいつの間にか暗くなってたので温泉を離れて市街地に戻りましょう。兼六園、は閉まってしまったのでその横にある21世紀美術館に寄ってみました。いわゆる「美術館」であるゾーンは18時で閉まってしまいますが、建物自体は22時まで入ることが可能です。建物に入るだけなら無料です(五七五)。
誰もいない、自分の足音の反響する夜の美術館で椅子に座りぼーっと1人考え事をする、これぞモラトリアム。このような瞬間を大事にしていきたい。生涯モラトリアム。留年とかそういうことは言わない。
さあモラトリアムを満喫したところでそろそろ移動を開始しましょう。まずはBack to 金沢駅。
何度でも言いますが金沢駅かっこいいですね、ちなみにこの日は新幹線がやってくる11日前、駅の各所で新幹線開業に合わせた駅テナントの刷新をやっていました。それを横目に見ながら21:30発の敦賀行きに乗車、福井で下車しさあネカフェへ、結構強い雨が降っていますが今日もちゃんと調査済み、簡単に着くでしょう。人の成長ここに在り。
しかしこの旅はそんな甘いものではない。
15分ほど歩いて目的地あたりに着いたはいいものの一向にネカフェの姿が見えない。歩いていると雨は強さを増し土砂降りになってきてしまった。手元のマップで調べてそこらしい所にたどり着いたが、そこには明かりがついていない、看板もない建物が。マップが間違っているのか?そうではない。
泊まる予定だったネカフェが閉店していたのだ。
さすがに大爆笑しました。2日ぶりのネカフェ難民ここに爆誕。ただ土砂降りで靴が浸水してしまっているし時間も23時半を回っているので急いでマップで代わりのネカフェ探して走りました。走ること15分、アプレシオ米松店はちゃんと営業してました。本当に良かった。熟睡。
-2015/03/04-
なぜか3日連続で浸水してしまった靴が全然乾かず辟易するぼくに現れた一筋の光明、それがアプレシオの無料モーニング。北陸にあるアプレシオ特有のサービスで、なんと食パンとゆで卵が無料で食べ放題という神サービス。疲労溜まりすぎててめっちゃ食っちゃったよ。皆さんも北陸に行った際はぜひアプレシオの無料モーニングをお試しください。
モーニング食いながらゆったりしすぎたぼくはダッシュで福井駅へ、とりあえず越美北線に乗ります。福井駅を出発し1時間弱、車窓こんな感じ。
思った以上に雪原、3月ですよこれ。ちなみに終点の九頭竜湖駅前は特に何もなかったです。
越美北線取って返して再び福井駅。そこから今度はバスに乗り次に向かったのはこちら
名は有名、永平寺。禅宗である曹洞宗の大本山です。禅といえば座禅ですよね、ぼくはやってないですが体験できるのでやりたい方はどうぞ。あとこれは寺と関係ないかもですが門前にとてもごま豆腐の店が多い気がしました。そっちも有名みたいです。
永平寺を見て回ってみたびの福井駅。まだ今のような恐竜がいない工事中の駅前を通って
名物のソースかつ丼を食いました。普通にとても美味しかったですけど普通のかつ丼とは全く別者なんだと驚いたのが正直な感想。純粋にソースかつをのせたご飯でした。
さあ旅も締め、福井から敦賀、敦賀から近江今津、そして最後湖西線に乗り
18:51京都帰着。正直に言います。めっっっっちゃ疲れました。夜の艦これアニメまで起きていられず寝落ちて、そのまま16時間睡眠するくらいには疲れました。ちなみに帰ってきたときのぼくのポエムがこちら。
今回の旅行で失ったものは靴の撥水性と時刻表の裏表紙、睡眠時間、得たものはラノベ4冊や靴にしみ込んだ足の臭い、そしてnano.RIPE曲への愛情だ
— りゃなん (@ryanan487) 2015年3月4日
ポエム特有の痛々しさは置いといて、nano.RIPEは花咲くいろはの主題歌を歌っているバンドで、友達から音源を貰ったのでこの旅の間ウォークマンでずっと聞いてたんです。今でも月影とブランコあたり聴くとこの北陸旅の光景が目に浮かぶくらいには印象に残ってます。このnano.RIPEの曲、一人旅によく合うと個人的に思ってるんですが、その中でも"夢路"という曲、花咲くいろはのEDにも使われましたが、これが本当に旅に合う、と思い旅のときは毎回聞いています。皆さんも是非聞いてみてください。
以上、ぼくの初々しい旅のお話でした。4日中3日で靴が浸水する、あまりにドタバタの連続で大変な旅でしたが、忘れられない原点の旅です。皆さんもトラブル上等で旅に出てみてはどうでしょうか。
それでは、どうも。
懐古篇、次は何をやりましょうかね。北海道か、東北か、四国か、九州か。あなたは、どれがいいですか?