平成31年春 九州離島旅【12.佐賀/肥薩編】
どうもりゃなんです。将来に希望を失くした人間は過去の事しか話さなくなる、なんてそこらへんのインフルエンサーが言ってそうなことですが、更新頻度が堕落極まったこのブログは過去の事しか話しません。それでは平成31年の旅の話を続けましょう。
前回の最後で長崎県をついに出ましたが、今回は一気に鹿児島県まで行きます。当然鈍行列車です。しょうがないけど時間がかかる。
12日目<3月18日> 佐賀編
長崎駅を出て海のそばを走る鉄道に揺られながら次向かった町は
ここは佐賀県有田町の上有田駅。歴史のありそうな風情ある駅舎が待ってました。
有田町と言えばやっぱり有田焼ですが、実は古い町並みも残っていて国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。町のメインルートの県道沿いには
このように和洋入り混じった立派な建物がいっぱい並んでいて繁栄を感じる町並み。一方で県道から外れて路地に入ると
普通のレンガやトンベイという耐火レンガで作られた塀が見られる、特徴だらけの町並みになってました。そんな路地を歩いてると
至る所に製磁の会社が、それも1,2社とかじゃなくて何社もあるんですよね。これが現役の焼き物の町なんですね。しかしなんかどの会社もすごくレトロな工場。
そろそろ夕方になってきたので、風呂に入りに行きます。せっかく有田町に行ったのに有田焼を買わず(高かったんです)、向かったのが
赤い楼門が光る武雄温泉。この楼門、実は1915年に建てられた重要文化財で、当時の公衆浴場の建物も資料館になって現存しているという歴史のある温泉。この時は元湯に入ったんですけど、43~44℃のちょい熱めのお湯がすごく気持ちよかったです。
ちなみにこの武雄温泉、2022年開業予定の長崎新幹線の駅ができる予定になっていて、在来線の駅の裏では
めちゃくちゃ現在進行形で新幹線の駅を造ってました。あと1年半かぁ。
さて、あつ湯に入ってさっぱりした後は18きっぷで在来線を乗り継いで熊本まで行ってこの日は終わり。武雄温泉から鳥栖で乗り換えて熊本まで4時間以上あったんですけど、車内ではずっと笑えるほど爆睡してたので鳥栖では他のお客さんに終点ですよ!って起こされました。車中泊とかネカフェとか疲れるんですよホント。
13日目<3月19日> 肥薩編
この日は鹿児島県の薩摩川内市という町まで行きますよ。とりあえずこれに乗ります。
肥薩おれんじ鉄道ってローカル線、乗ると車内は
恐ろしいほどにくまモンだらけ、宗教の教祖かなんかですか。
熊どもの視線を感じながら鉄道に揺られること40分
佐敷という町に来ました。ここは熊本県芦北町。"おつかれさまでした"と"いらっしゃいませ"がすごくノスタルジック。
それでなんでこの町に降りたかって、、、いやまあ特に理由は無いのでとりあえず町歩きしに行きましょう。
なんか古そうな建物が並ぶ通りがありました、調べてみるとこの道は旧薩摩街道らしい。
町歩いてると、すぐ裏に佐敷城という山城があって登れるらしいという情報を手に入れたので
登ってみました。本丸部分はしっかり整備されてて石垣も結構残ってる、実は城マニアには有名な城だったりするのかな?それにしても眺めが良いですね。
ちなみに2020年の夏アニメに放課後ていぼう日誌というアニメがあったんですけど、このアニメのOPで出てくる風景がこちら
完全に一致。
ちょっとズーム具合が違いますけど、もうほぼ同じ。そうですこのアニメは熊本県芦北町が舞台のアニメなんです。ちなみにこのアニメにはこういうシーンもあるんですけど
なんかさっき見たな……。
佐敷駅そっくり、いらっしゃいませの再現度がすごい。
ただ芦北町、見ての通りいい町なんですが、2020年夏の熊本豪雨で大きな被害を受けたので、コロナが落ち着いたら是非、被災地の応援と聖地巡礼も兼ねて行ってみてください。
佐敷城からえっちらおっちら下山したので、また肥薩おれんじ鉄道に乗りましょう。ここからはスピードアップしていきます。
久しぶりに水俣駅で下りたら駅がすごく綺麗にリニューアルしてたり、
水俣で市役所の人たちに紛れてランチを食べたり
芦北町の湯浦というめっちゃ温泉ありそうな町の温泉に入りに行ったりしました。湯浦温泉、実は1300年前の奈良時代に既に知られていた歴史のある温泉らしい。
そんなこんなでもう夕方になりました。朝から乗っている肥薩おれんじ鉄道は東シナ海に沿って走るので、実は夕焼けが綺麗な路線なんです。
というわけでGoogleマップで海の近そうな駅を見つけて
ちょっと途中下車してみました。なんというか高木さんにからかわれてそうな名前してるこの西方駅、5分ほど歩くだけで
目の前には大きく東シナ海。砂浜に座って日が沈むのを眺めていると
いいタイミングで船が通ってくれました。ちなみに太陽の左に見える島影は甑島という島の陰です。実はこの甑島こそ明日の行き先なんですが、それは次回の記事に持ち越しということで。
そんなこんなで日が沈んでいきました。いい夕日が見れたしこれは明日も晴れそう。
普段ならこのままネットカフェに入って寝るところなんですが、今回は離島行きまくってかなり出費がかさんでいるので野宿で妥協。近くに寝れそうな無人駅があったので、川内駅近くのマクドナルドで終電まで時間を潰して向かいましょう。
川内駅始発のおれんじ鉄道の最終列車に乗ると、乗客はぼくと地元民おじさんの2人だけ。空気輸送だなぁと思って乗ってたけど、おじさんも同じ駅で下りるらしい。
以下会話
一緒の駅で降りたおじさん「君旅行の人でしょ?こんな時間にこんなところで下りてどうするの?」
ぼく「あ、いやあ、お金浮かせるためにこの駅で野宿しようかと……」
おじさん「え!?野宿?明日かなり冷えるよ?」
ぼく「いちおう寝袋は持っているのでたぶんどうにかなると……」
おじさん「いや明日寒いから、うち泊まっていき?」
ぼく「いやまあ大丈夫ですよ」
おじさん「いやうち一人暮らしだから、無駄に広いから泊まっていきって」
というわけで見ず知らずのおじさんが家に泊めてくれることになりました。布団出してくれた上に、力そばとハマチの刺身までご馳走してくれました。
おじさん本当にありがとうございました。
ちなみにおじさんは地学が好きらしく、刺身を食いながら地学の話で盛り上がってました。初対面のおじさんの家にあがってごはんご馳走してもらいながら岩の話した経験って就活に活きたりしません?しねえか。
というわけでいろいろ寄りながら鹿児島県薩摩川内市の初対面のおじさんの家にたどり着いたところで今回はここまで。先ほど書いた通り次回は甑島という島に行く予定です。
ちなみに熊本から川内に移動したこの日は時化で甑島行きの船が欠航したらしい、明日は動いてくれよ本当に。
それでは
P.S. ちなみに夜の川内のマクドナルドで2時間半ほど時間を潰してたら警察が来ました。皆さんも夜の行動には気を付けましょう。まあ普段見ない20歳前後の無精髭の男が夜10時のマクドの2階に2時間も居座ってたら怪しいわな。
今回の旅の記事一覧です。
平成31年春 九州離島旅【12.佐賀/肥薩編】