《懐古篇》2015夏 北日本旅【4.五能線編】
どうも、ついに冬コミの情報を集めだしたりゃなんです。
前日は死にかけながら仙台までたどり着きました。ここからは心を穏やかにして青森に向かいます。
2015/09/12
前日は仙台に午前1時過ぎに到着しましたが、本日は五能線という強大な存在に乗り込むために朝6時起き。そして6時45分発の東北本線下り電車でさっそく離脱。人生初仙台は完全に寝るだけで終わってしまった。まずは小牛田まで、さらに乗り換えて一ノ関、駅そば食べて乗り換えて、この駅で降りたのがだいたい9時半。
軽巡洋艦でも重雷装巡洋艦でもないです。岩手県北上市北上駅。ここからは東北本線から離れて北上線というローカル線に乗っていきます。北上線という路線は東北山地を横断する路線で、山と湖の見える綺麗な路線です。ぜひお越しください。個人的に秋田に鈍行で行くなら北上線が一番いいと思うんですけどどうでしょうかね、それか新潟経由羽越線か。
東北山地を超えた先、横手駅で買ったのが
リゾートしらかみの指定席券。土曜日なだけあって席は残り少なかったですが、ぼくは深浦下車予定だったので運よく深浦から乗る人の席をGET。日本海側のA席←これが重要。指定席買えてひとまず安心しそのまま
人生初秋田駅。結局この後1年で6回行くことになるんですが。この駅、まあ中心駅だからなんでしょうけど、鈍行列車同士の接続が驚くほど悪いんですよね。大曲から能代行くときとか、大館から酒田行くときとか、だいたいここで1時間以上待ってる気がする。あと、行って知ったんですが
秋田駅前って結構都会なんですね(失礼)。
すいません正直もっと田舎だと思ってました。完全に予想を三段跳びして超えていかれた、西武百貨店あればジュンク堂もあるし。まあアーケード街めっちゃ短かった上に人そんな多くなかったけど。
はいそんな秋田駅に今日のメインヒロイン
臨時快速列車リゾートしらかみさんがやってきました。三兄弟いるうちの「くまげら」という赤いやつです。さあこれに乗っていざ五能線へ、の前に五能線について説明しておきます。
Wikipediaから拾ってきました。赤いのが五能線です。秋田県の東能代駅から能代市、深浦町、五所川原市などを通って青森県の川部駅までを繋ぐ路線です。正直に言うと沿線はだいたいドのつく田舎で、五能線も本数がとても少ないんです。しかし地図をみたらわかるように日本海のすぐ近くを通っており、車窓がとても綺麗、特に夕日は絶景といわれています。そんな五能線の観光列車がリゾートしらかみ。快速列車なので18きっぷでも指定席券さえ買えば乗れるありがたい存在。さあじゃあ今度こそ乗っていきます。
天気が良くないですね。
ただ海が近いのは伝わってくれたと思います。そして太平洋じゃなくて日本海っぽさも伝わってくれてたら嬉しいです。そしてこれは観光列車。車内販売もあったりして
いつもの泥臭い旅とは違う華やかさを感じる。こういうのも時々はいいですね。時々しかできませんが。
そして名残惜しいですがリゾートしらかみをある駅で降ります。
右に見えるのはリゾートしらかみ三兄弟のうちの1人、「青池」さん。ここは青森県西部にある深浦町の中心駅、深浦駅です。
深浦とは青森県西部のここ。すごいとこまで来てしまいました。ちなみに最寄りのコンビニまで車で30分です。そこまで行かなければサンクスに出会えません。
そんな深浦で
なんか
行けそうな岩場があったので
行きました。どうも深浦で海を見晴るかすぼくです。なおこの時スマホはこちら側の岩の上に置いたんですけど、この写真撮って後ろ振り返った途端風が吹いて岩からスマホ転落、海没は免れましたが衝撃でバッキバキになりました。悲しい。
バッキバキになったスマホを悲しい目で見つめながら深浦からローカルな列車に乗って3駅目、この駅で途中下車
驫木駅。なんか難しい漢字してますね。海の波の音がすごくて3頭の馬が驚いたことからの地名だそうです。この駅は深浦駅から3駅のところにある無人駅、その方向の人ならとても有名な駅で、18きっぷのポスターに選ばれたことがある他、いろいろなポスターに使用されたりドラマの撮影場所になったりした駅なんですね
こんな駅。海を望む木造無人駅ですよ。最高じゃないですか?この駅の周り、海に面してるのと、この写真の左側に家が一軒(おそらく空き家)あるだけです。この日は曇りだったのですが、もし晴れていたらこんな景色が望めますよという写真が駅舎内にありました。
こんな景色死ぬまでに1回でいいから見てみたい。再訪確定です。絶対また晴れた日に来るぞお前。あなたも一度はこの駅この風景見てみたいでしょう、時刻表をお教えしますね。
1日上下5本ずつ。
昼の五所川原方面に関しては8時間列車が来ないとかいうトンデモっぷり。この駅にはリゾートしらかみが止まらないんですよ。だからこの本数。
ちなみにこちらが驫木駅を通過していくリゾートしらかみ「橅」さんです。
さっき乗ってきたのが17時30分発の弘前行きなので次の深浦行きまで1時間半。この時期の深浦の日没が17時45分くらいなので、到着して数十分でこんな感じ
漆黒の大海原が広がります。こんな駅の待合室で1時間すごす、こんな一人旅をまたしたい。真っ暗闇の中、待合室という限られたスペースで孤独感を感じながら自分の思うままに過ごす、一人旅とはこうでなくてはいけません。
ただ孤独感に弱い人にはお勧めしません。待合室にいると海が近すぎるため「驫木」の語源である波の音がせまりくる嵐のように聞こえるんです。体験しなくちゃわからないと思いますが、あの空間を体験してから1年以上たった今でもしっかりと、待合室を今にも飲み込んでしまうのではないかと思うようなあの波の音は頭に焼き付いています。
さあそんな暗闇の驫木駅に列車がやってきました。
すごいですね。こんな真っ暗闇の田舎の小さな駅にも時間通りに列車がやってくる。日本の鉄道システムに感服するばかりです。そしてなんとぼくが乗るのと入れ替わりに降りる方が1人いました。駅前に迎えに来た車に乗って帰っていきましたが、こんな駅にもちゃんと利用者がいるんですね。味わい深いものがあります。
この列車で1回深浦に戻ってから折り返し弘前に向かいます。深浦からの乗客はぼくと地元の高校生4人。高校生たちは鯵ヶ沢までで全員降り、その結果こちら
ワンマン(乗客が)
まあ何かってこの列車鯵ヶ沢で70分くらい停車するんですよ。町を歩いてみましたが時間も時間なので開いてる店は少なく、結局車両の中で本読みながら過ごしました。出発時には地元の高校生がまた3,4人乗ってきました。
そして時刻は夜10時半。昼に秋田駅をリゾートしらかみで出発してからおよそ8時間で
本日の目的地弘前到着です。隣の駅名ホント読めないですよね、撫牛子。
今夜もいつも通りネカフェです。弘前にはネカフェあるし実際それに泊まったんですけど、駅から遠いんですよね、スーパーフリークス弘前中央店。駅東口から片道20分。ついでにナイトパック無し。ネカフェがあるだけましですけど。てかお前何が弘前"中央"やねん、めっちゃ東やんけ。
ということで本日はついに青森県弘前市まで来ました。長かった、京都から何日かかっとんねん。次回はついに北海道、に入ろうとします。あと今回は弘前の街回りはしません、それは半年後のお話。
では、どうも。
~本日のルート~