備忘録以上記憶未満の何か

さて当ブログはゆるふわ旅行記日常ブログです。テーマは、描写的には「放浪と趣味」、内容的には「洒洒落落」です。

《懐古篇》2015春 北陸旅【前編】

どうも、部屋が汚すぎて呆然としているりゃなんです。

このブログ、とりあえず始めたはいいものの何を書けばよいのかさっぱりわからない状況が続いていましたが、とりあえず過去の旅を振り返って記事を書く《懐古篇》、やってみたいと思います。

懐古篇をやるにしてまず最初に触れておきたい思い出深い旅、それが大学1回生の春休みにやった北陸旅です。それまで18きっぷコミケや登山の移動にしか使っていなかったぼくはふと、「18きっぷを使って勝手気ままな旅をしてみたら面白いのではないか」と思いつき、北陸新幹線開業による三セク化を控えた北陸を目的地に据えました。今回はそんな初々しいぼくの話です。実はこの前のブログで書いたのとルートほぼ同じですが。

-2015/03/01-

春の18きっぷ解禁日の朝9時、ぼくは計画を実行すべく京都駅にいました。第一目標は高山、そう氷菓聖地巡礼です。18きっぷ旅は既に何度も経験があるので慣れた動作で米原に到着、そこにたまたまいたのが

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SL北びわこ号とかいうやつ。時刻表とか何もチェックしてなかったのにSLに出会えたぼくは「いやこれ運良すぎるやろ、これはいいことありそう」なんて言ってました。

JR東海管内に入り岐阜から高山本線に乗り換えて「は???ロングシート???うせやろ……」ってうんざりしながら揺られ揺られてたどり着いた高山駅。着いた時点でもう午後3時半。駅出たらめっちゃ大雨降ってましたが気にしない。まず観光案内所でこんなの貰います

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いやーオタクですね。間違いないです。こんなマップ片手に土砂降りの高山の街をあっちへうろうろこっちへうろうろ。

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聖地巡礼堪能オタクです。やっぱ楽しいね、聖地巡礼。めっちゃ雨降ってますが。あと見たらわかりますが雪が結構残ってますよね、なんとこの日の高山、最高気温4℃です(当日の京都の最高気温は10℃)。土砂降りで濡れた体、浸水した靴、4℃の気温、正直めっちゃ寒かったです。寒さから逃げるように駅の反対側にあるドコモショップまで歩き瀕死の携帯を充電。5時半ごろになり列車の時間も近いしさあ駅に戻るかと思ったら今度は雪。気温は1℃。濡れた靴下が一気に冷える。初心者にとても厳しい高山。

雪だるまになりながらも駅に着き高山本線猪谷行きの国鉄っぽい列車に飛び込んだぼく。2両編成の2両目ボックス席でびしょびしょになった靴下やバッグの中身を乾かそうとしていましたが、、列車が高山駅を発車して3,4分経った頃

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これわかります?照明が消えたんです。デッドセクションとかじゃありません。2両目だけどうにも照明がつかなくなったんです。この時点で列車は駅間ストップ。雪降りしきる高山の田んぼの中で止まってしまいます。高山まで来て車両故障で運転見合わせ、またとない経験。

結局照明はつかず次の上枝駅で運転取りやめ、どうするかってやってきた対向列車で高山に戻って次の列車をお待ちください、とのこと。17:52の列車で高山を出てから1時間かけて高山に舞い戻ったのが18:45、さらに次の富山方面の列車が20:43。追加で2時間待ちぼうけ。どこか行こうにしても外はもう真っ暗、雪はしんしんと降り積もる。仕方なく仮設待合室でアニソン聞きながら待ちました、2時間。

そんなこんなで2時間待って乗った列車、飛騨古川までは結構乗ってたんですが飛騨古川過ぎた時点でガラガラになりまして

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車内こんな感じ、ぼく以外に1人しか乗ってない楽しい列車。ただこういう孤独感を感じさせる光景がとても1人旅という感覚を楽しめて個人的にとても好きなんですが皆さんどうでしょうか。

猪谷駅で乗り換え先のキハ120ちゃんを見て「ドアを手で開けて押すwwwwなんだこの車両www」とか言いながら予定の3時間遅れで富山駅に着いたのですが、さあここからがこの日の一番の見どころ。現在23時、なんと宿が決まっていません。この日ぼくは人生初の"ネカフェ泊"というものをしようと考えていたのです。ただこの前のブログを見た人なら知っているでしょう。富山駅前にネカフェは無いんです。今では歩くネカフェ辞典と化しているぼくですが当時はそんな知識もなく駅前をたださまよい歩きます。その上さらに状況は悪化します。携帯の充電が切れたんです。もはや絶体絶命。駅前で呆然とする男がそこにはいた。その姿はさながら取れたと確信していた語学の単位を58点で落としてしまった大学生のよう。あ、ぼくのことでした。

なんとかコンビニで電池買って充電を回復することで光明を見出し、マップで調べた駅から徒歩30分かかるネカフェ、ひまつぶし太郎丸店(閉店済み)に到着したのは深夜1時。疲労困憊。みんな!ちゃんとネカフェはある程度調べて行こうな!!!!ちなみに人生初のネカフェで何も知らなかったぼくはフラット席をとらずリクライニングシートで寝て次の日体がガチゴチに固まったとさ。

-2015/03/02-

艦これやらなんやらをして前日の就寝時間は結局2時、それでも起床はなんと3時半。こいつ馬鹿じゃねえの(本当は前日もっと早くネカフェ入りする予定だったから仕方ない)。それもこれも3セク間近の北陸本線に乗るため。駅まで30分歩く途中にある

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ここ富山城公園で早朝にもかかわらずWonderful Rushを踊ったりブランコに乗りながらハナノイロ歌ったりしました。The モラトリアム

富山駅直江津行きの列車に乗り込みとりあえず爆睡。直江津着いて街を回ったあと再び富山行きの列車に乗り込み爆睡。お前せっかく親不知の景観いいとこ通るのに寝てばっかやんけ!!!

先ほどの爆睡で幾分か体力を回復したぼくはこの日のメインであるゆるゆりOVA聖地巡礼に向かいました。お話の流れとしては女の子たちがJRとバス乗り継いでキャンプ場に行き、みんなでキャンプを楽しむお話。そのモデルとなったキャンプ場に行こうとしたわけです。高岡駅から城端線で砺波駅、そこからバスで20分行ってバス停から山を登ること20分、ぼくの前に現れたのは

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うんこれキャンプ場というよりスキー場だね。実際彼女たちが炊事などをした場所は雪に覆われてなかったので見つけられたのですが、

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ひとたび丘の上などに登れば

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完全にスキー場ですありがとうございます。こんなとこ登るから2日連続で靴が浸水するんです。

さらにここでゆりゆららららゆるゆり大事件が起きます。何かって滑ってこけたんです。こんなとこ普通の靴で歩いてるんだから当たり前っちゃ当たり前。しかし問題は、こけた先が泥地でズボンから何から泥だらけになったんですね。富山のキャンプ場で泥だらけになる、これもまたとない経験。それどうしたかってキャンプ場のトイレで洗いました。特にズボンなんてぐっちょぐちょになったんで雪の中パンイチになりながら一生懸命洗いました。ついでに言うと替えはないので濡れてビショビショのズボンそのまま履きました。乾きやすいようにダッシュでバス停まで下山しました。山からダッシュで下りてくるビショビショのオタク、怖い以外の何物でもない、即110番

バスで砺波駅に着くころにはズボンも乾きただのオタクに逆戻り。ttの聖地城端に向かったあと(すいません写真ないです)、高岡に戻り金沢へ。金沢駅の美しさに感動しネカフェにin。フリークスANNEX片町店。前日の失敗を活かしちゃんと道中で調べておいたんです。人間は日々成長している。

ここまで、聖地巡礼とぼくのネカフェデビューの話でした。なんか結構長くなってたんでここらへんで切ります。続きは後編、能登半島に行きます。果たしてまた靴は浸水するのか。

では、どうも。