《懐古篇》2015夏 北日本旅【2.飯田線編】
どうも、来年のことが不安で仕方がないりゃなんです。
前回は雨の中豊橋まで行きました、今回は待ちに待った飯田線です。なお前日の大雨により天竜川が濁流となっていたので以下の写真の天竜川はみんなすごい色してます。まあそれも天竜川です。
2015/09/10
9月10日と言われれば一部の人は想像つくでしょう、今日こそ夏の18きっぷ最終日。だからぼくは豊橋駅から乗り換えなしでJR東日本路線まで行ける飯田線を選択したのです(嘘)。乗りたかっただけです。というか降りたかったんです。途中下車。
飯田線について説明しときます、正直これ読む人なら大体知ってるでしょうけど。とりあえずWiki引用。
起点の豊橋駅から終点の辰野駅を経て長野県の上諏訪駅まで各駅停車で直通する列車もあり、豊橋駅から辰野駅までは約6時間かかるが、一度も乗り換えることなく行くことができる。1983年までは旧形国電の宝庫として鉄道ファンの注目を集めたが、現在でも天竜川の険しい渓谷を縫うように走る車窓風景や、小和田駅や田本駅などのいわゆる秘境駅の存在から、鉄道ファンや旅行者に人気のある路線である。
以上引用。愛知県の豊橋から人少なそうな静岡県の北側をかすり、天竜川に沿って長野県の南側を見事縦断し、諏訪湖の近くにある長野県辰野駅までを結ぶ路線です。実際はすべての列車が辰野駅から岡谷駅まで行くので実質岡谷までが飯田線みたいなところも。あまりに駅が多くまた大体が各駅停車なため、豊橋から辰野まで行きたいときは飯田線使うより名古屋まで新幹線で出てそこから特急しなのに乗った方が速いというバカみたいな路線です。ぼくは大好きですが。
牛久保駅を始発で出発、1時間ほどで本長篠を通り過ぎ電車は超の付く山奥へ、ここでぼくびっくりしました。山奥のとても田舎の駅の小さく簡素なホームに大勢の人が並んで電車を待ってるんです。サラリーマンから学生から、それも1駅じゃありません、毎駅毎駅、2両編成の列車に十数人乗ってくるんです。飯田線は2回目だったんですが、あんな超満員の飯田線初めてでした。そしてみーんな中部天竜という駅で降りていきました。
あの1,2時間に1本しか電車が来ないクソ山奥の中部天竜駅にこんなに人がいるんです。圧巻。まあこの地域の中心駅で高校とかいろいろありますしね。政令指定都市ですし。浜松市万歳。
大混雑の飯田線も中部天竜、佐久間と過ぎて一気にガラガラになりました。ここからはお待たせしました大自然区間です。車窓がこちら。
天竜川の雄大さに心打たれる。平岡~為栗間で撮った写真で、あの橋は長野県道1号の橋です。こんなど田舎走る道が県道1号ってすごいなあ長野県。
そんな車窓を眺めながら1つ目の途中下車駅にたどり着きました。
飯田線によくある、いわゆる秘境駅と呼ばれる駅の一つ、田本駅です。この駅の秘境ポイント1。
ホームが狭い。こんなとこによう駅作ったなお前。上から見るとこんな感じ。
パッと見でどこが駅かわからない、恐ろしい駅です。続いて秘境ポイント2。
駅前の道がこれ。駅でる道が1個しかないのですが、待っているのは獣道みたいなこれ。集落まではこんな道を15分ほど登らなくちゃたどり着けないというやばいやつ。骨折明けのぼく、がんばって登りました。生まれたての小鹿のような足取りで(前回参照)。登りきったところに待っていたのは、
こんなかわいらし~い看板。皆さん騙されちゃいけません、山道で15分です。ちなみに上の道は結構しっかりしていてトラックビュンビュン通ってました。ところでWikipediaにこんな記述があるんですが
学生1人・社会人1人が定期利用している。
これ本当なんですかね、日が暮れたあととか怖すぎてあんな道ぼく歩けないです。そしてそのためかこの駅、朝はなんと快速が停車します。ただ一部の普通列車はこの駅通過しますけどね!!!!!!!!
山道をこけないように慎重に下って再び電車に、2つ目の途中下車駅へ
こちらも秘境駅、中井侍駅。名前かっこよくないですか?だから降りたんです。この駅、駅前になんと車道が通じている!という都会っぷり(?)なんですが 、この車道がつづら折りに続くつづら折り、ちょっとわかりにくいですが上から撮ると
矢印の先が駅、ものすごい坂です。骨折明けに登る坂じゃありませんでした。ぼくが登っていると配達の方がこの坂をワゴンで通ってましたけど、ぼくは絶対にやりたくないです。ちなみに上に登るとこんな景色が
大自然。天竜川濁ってますね~~~~~~~。あとおわかりでしょうか、下に写っているの、あれが中井侍駅とその横の鉄道橋です。この構図は18きっぷのポスターにもなったことがあります。それがこちら。
天竜川が綺麗です。いい写真にいい一言、18きっぷポスターは毎回毎回旅情をかきたてるものを感じられます。今年の冬18きっぷポスターは同じ飯田線の大嵐(おおぞれ)駅だそうです。
話が逸れました、中井侍を離脱した後は一気に駆け足です。乗換駅天竜峡駅の駅前にある食堂で
中華そばを食べ、また飯田線。そしてついに
諏訪湖のほとり、終点岡谷です。現在夕方の5時。朝6時に牛久保を出て実に11時間飯田線にいたという飯田線三昧な時間。身も心も飯田線に染められてしまった。さあここからは日本の大幹線"中央本線"。飯田線の遅さなんて忘れてすっ飛ばします。乗り換えも大月で1回のみ。
はい東京!諏訪から鈍行なのに5時間しかかからない、さすが中央本線。ありがとう中央特快。まあ新快速には勝てんがな(関西民的感想)。
この後は知り合いの家に向かって泊めてもらいましたとさ。まあぼくの歩き方見て「お前ホントに大丈夫か!?」って言われましたけど。今日はここまで、この時点では明日があんな激動の一日になるとは露も思っていませんでしたね。
では、どうも。
~本日のルート~