平成31年春 九州離島旅【3.山口/福岡編】
どうもりゃなんです。シリーズ3回目です3回目、連続執筆タイ記録。これまで飽き性すぎたというのもある。
前回は丸々1回使って大崎上島をお伝えし、最後は広島に泊まりました。今回は広島から一気に博多まで行きます、待ちに待った九州上陸です。なお前半は山口県内の話なので九州ファンの方はもうちょっとだけご辛抱。
3日目<3月9日> 山口編
旅3日目、この日の夜は知り合いが泊めてくれるというので新山口が目的地。
朝広島を出て、西に向かうJR山陽線の電車に揺られること1時間半ほど
山口県の柳井という町に来ました。
この町にも古い町並みがあり、国の重伝建地区(わからない人は2つ前の竹原編参照)に指定されています、それがこちら
白壁の商家が立ち並ぶ綺麗な町並み、これが柳井の町並みです。軒先に吊るされているのは柳井の民芸品、金魚ちょうちん。夏には町にいっぱいの金魚ちょうちんを吊るし明りを灯す金魚ちょうちん祭りなんてのも行われるらしいです、見てみたい。
この町は江戸期まで町の裏にある柳井川を使った水運の一大拠点であり、それによって商業都市として大繁栄していたのですが、その後物流のメインが水運から鉄道に代わられたことで衰退してしまったそう。だからこその古い町並みで、
路地に入るとこんな光景も見ることができます。町割りは室町時代の姿を残しているらしい。
ちなみに3月に行ったので公開されている古い商家の中には
こんな風にお雛様がいました。これが日本、落ち着く光景。
※ここからしばらく(文字が小さい部分)はコアな話なので読み飛ばしてもらって結構です
あと個人的に気になったのが地名なんですよね。この古い町並みがあるのは“柳井市柳井津”という地域
ここは明治の頃は“柳井津町”という町で、今は柳井市の中心部になっています。“津”は「港」という意味の言葉なので柳井津という地名は実質的に“柳井の港”を表しているのでしょう。すぐ裏に流れている柳井川のいわゆる“川港”。
対して“柳井市柳井”という地域もあって、それがこちら
こっちは明治の頃は柳井村という別の村で、今は柳井市の一部になっています。
地図を見てもらったらわかる通り、現在四国行きのフェリーが出る柳井港やJR柳井港駅があるのは柳井津ではなく柳井市“柳井”の方、地名と立場が逆転してますね。
この地名、江戸時代は船が小さかったので港は波のない川にあるほうが荷揚げも便利で都合がよく、現在では船が大型化し海で停泊するほうが都合がいい、という水運の変遷を表しているんじゃないでしょうか。あと柳井津町が地図で見ても柳井村と比べてすごく小さいのに“村”ではなく“町”である辺り、繁栄してたことが予想できますね。
以上コアな話でした、柳井という単語使いすぎてぼくは完全にゲシュタルト崩壊起こしてます。柳井って単語縦棒多いね。柳井はとてもいい町なので皆さん是非行ってみてください、白壁の町並みはもちろん、瀬戸内海も綺麗。HPはこちら。
さて柳井の町を見た後は再び電車に乗って西へ、新山口で知り合いと合流して「ここ行きたい」と言われ行ったのが
いちご狩り
いつ以来?幼稚園以来か?30分間ひたすらいちごを摘み続ける23歳ひげ面男性がそこにはいた。1年分、いや2年分くらいのいちごを食ったよ、美味しかったけどしばらくもういいかな。
あとこれは発見なんですけど、
いちご農園って目線を下げると大イチゴワールドになりますね、世界はいちごでできている。
いちごを食べまくって爪を赤く染めた後で、知り合いに下関の北のほうにある一の俣温泉って名前の温泉に車で連れていってもらったんですけど、そこがもうすごいレベルのアルカリ性温泉。そのph値は驚異の10.0、なんつー湯だ。洗い場の床つるっつるだし肌すべっすべだし、最強レベルの美肌の湯。ちなみに結構山奥にあるのでホテルの前には野生の鹿がいました。
そしてこの日はそのまま知り合いの家で一泊
4日目<3月10日> 福岡編
野宿→ネカフェ泊の疲れもあり人の家で11時くらいまで爆睡、申し訳程度の皿洗いをして家を出たのは昼過ぎの14時近く。ホント長居してすいません。
さあ引き続き山陽本線を西へ西へ進み続け、海底トンネルを潜りついに
九州上陸!大変お待たせしました九州ファンの皆さん。ここは福岡県北九州市の門司港駅。関門トンネルができるまでは本州からの鉄道連絡船が発着する九州の玄関口でした。この駅の売りは何と言っても
このレトロな駅舎、九州の玄関口にふさわしい重厚さを感じる。
実はこの駅舎は6年ほど保存修理工事を行っていたのですが(ブラタモリで来た時も工事中)、ぼくが行った3月10日ちょうどこの日にグランドオープン、当日はかなり色々なイベントをやってました。大雨に強風で大変そうでしたけど。中はこんな感じ
上の写真は券売機のあるコンコース、下の写真はみどりの窓口です。こんな豪華なみどりの窓口見たことない……。
あとグランドオープンイベントの一環で“バナナの叩き売り”やってました。バナナの叩き売り発祥の地が門司港らしい。
なんか昔はよく行われていたらしいです、バナナの叩き売り。ぼくは初めて見たんですけど
ちなみに門司港界隈はレトロな建物がいっぱいあって散策するのに最高なんですが、この日は雨と風でそれどころじゃなかったので数年前に撮った写真を代わりに
すごくいいところ。名物の焼きカレーも美味しいので是非。バナナの叩き売りに興味がある方も是非。
さてついに九州に上陸したんですけど、この日は生憎の強風に大雨。町歩きは無理そうだったので電車に乗って次に向かったのは
JR日田彦山線というローカル線の採銅所という無人駅、新幹線も止まる小倉駅から35分ほどにある山間の駅です。
門司港駅とは違って小さいけどレトロな駅舎、こういうのもいいですね。1時間後の次の列車まで雨の無人駅で一人ただぼーっとするだけ。
そんな一人旅での貴重な時間を味わってから電車を乗り継ぎ
ついに九州の首都こと博多まで来ました。この日の晩飯は前回大崎上島の観光案内所で教えてもらった
大地のうどんという店、博多の地下街にありました。上に乗ってるのはこれ全部ごぼ天です、でけえ。かなり腹が満たされました。
飯を食って服をユニクロで買い足してからバスに乗車、バスの行き先は博多港。そう、ついに今回の旅の第1目的地、五島列島へ行く夜行フェリーに乗るのです。心配された悪天候による欠航もなさそうなので、博多港にある日帰り入浴施設で汗を流してからフェリー乗り場に向かうと
長蛇の列
びっくりしました。こんな混んでいるのには理由があって、この日悪天候のため佐世保や長崎から上五島に向かう船が欠航してしまい、島に帰りたい人がこの船に乗りに佐世保港から博多港まで陸路で来ていたという。離島って大変ですね……
個室は満室、雑魚寝スペースしか残っていません。まあ金がないので元からぼくは雑魚寝なんですけどね。
混んではいますが長い列に並び乗船券をゲット、というわけで
いざ五島列島!
と今回はここまで。次回五島久賀島編、ようやく“九州”“離島”旅です。乞うご期待。
早く五島に行きたいあまり、ちょっと山口も福岡も駆け足になってしまいましたね。五島列島はかなりじっくりやります、おそらく記事が5つくらいに跨ります。すみませんがお付き合いください。
それでは
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平成31年春 九州離島旅【3.山口/福岡編】