備忘録以上記憶未満の何か

さて当ブログはゆるふわ旅行記日常ブログです。テーマは、描写的には「放浪と趣味」、内容的には「洒洒落落」です。

《懐古篇》2015夏 北日本旅【1.出発編】

どうも、冬18期間が近づき生気を取り戻してきているりゃなんです。

懐古篇、いったい何を取り上げるかについてTwitterでアンケート取ったんですけど、思った以上に拮抗したのでもう昔のやつから書いていくことにします。どうぞお付き合いいただきたい。

というわけで今回取り上げるのは2015年、ぼくが2回生の夏に行った東北から北海道を巡る旅です。夏といっても9月なので実質秋なのですが夏休み期間中だし気にしない。しかしこの旅、まずは背景を知っていただきたいのでそこに少し行数を割きます。

背景

大学生として2回目の夏休みを迎えるぼくは、この夏を使ってこれまでに経験のない長期間の一人旅をしてみようともくろみました。目的地は未踏の台地たる北海道。これまでのガラケーからスマホに変更するなど下準備、前期途中から時刻表とにらめっこし行程表を組み上げます。8月下旬から9月の中旬までおよそ1か月にわたる旅程を作り上げ、あとは実行するのみ。

しかし物事そんな順調に行くわけはありません。8月上旬、ぼくは趣味の登山で北アルプスのいわゆる裏銀座ルートを縦走していました。

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綺麗ですよね。ぼく山登り大好きなんです。その調子で日本百名山である水晶岳に登り、次目の前に見えるこれも日本百名山鷲羽岳へと進んでいたところ、足を滑らせて、、、

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こうなりました。骨折です。ギプスが外れるまで1か月、そこからしっかり骨がついてちゃんと歩けるようになるのにさらに1か月という診断。計画は見事おじゃんです。しかし諦めきれなかったぼくは骨折中も時刻表とにらめっこし予定を再考、ぜってえ北海道行ってやる。その結果、本題たる北日本旅につながっていきます。

さあ背景さらっと説明しました。さらっと説明するには内容が少々重かった気もしますが。まあそれは置いといてここからが本題、3週間にわたる北日本、その旅行記始まりです。

2015/9/9

朝9時半、ぼくは京都市左京区にある京都大学医学部付属病院にいました。北アルプスで滑ってポキってヘリで飛んでから1か月、ついにギプスの外れるときが来たのです。1か月ぶりの生左足、見た瞬間ぼくは感激しました。

「左足の筋肉落ちすぎやろ!!!!!!!」

そこにあったのはひょろっひょろの左足。歩こうとしたら腰砕けならぬ足首砕け。1か月のギプス生活で左足の筋肉がもろもろ落ちているせいで全く歩けません。それにまだちょっと左足土踏まず痛い。先生からは「リハビリのために積極的に歩いてね、ただまだ完全には骨くっついてないから左足にあまり体重かけないようにね。」とのお言葉。それを聞いたぼく

18きっぷ旅で歩く。圧倒的成長。圧倒的リハビリ。」

アホなんですこいつ。12時前に病院から家に戻ってきて、準備をしたり友達と会ったりして16時過ぎに待ちきれずフラフラの足取りでさっそく旅に出ました。出ちゃった。出ちゃいましたね。そのときぼくに会った友達はこのように語っています。

普通旅に出る人間の後ろ姿ってかっこいいものな気がしますけど、そんな雰囲気微塵も感じさせない足取りで家を後にしたぼくでした。

本題に入ると言いながらなかなか本題に入れていない気がしますが、さあここから、正真正銘鉄道旅です。

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16:36発の新快速で念願の京都脱出。草津でさっそく貧弱な左足がつりながらもなんとか乗り換えて草津線。すぐさま柘植に到着、関西本線です。この日関西では朝大雨が降ったため、夕方になってもこの路線では徐行運転が続いていましたがまあそれくらいは大丈夫と考えてまだ乗ったことのない関西本線強行突破。

結果論を言おう。大間違いである。素直に東海道線米原経由で通ればあんなことにはならなかったのだ……。

柘植から18:08発関西本線亀山行きに乗り込んで数分、なんかヤバい雨が降ってきた。朝の大雨で既に徐行運転しているこの路線、このままだと厳しい。そう思ってたら見事に列車が止まってしまった。

運転士「雨量が規制値に達したため、運転を見合わせます。」

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人生2回目の雨量規制、ちなみに風速規制1回車両故障1回。そんなことはいいとして骨折のギプス取れたと思ったら今度は大雨で列車が止まる、ここまで数時間である。1日って何が起こるかわからない。てかなんでこんなピンポイントで雨降っとんねん。いい加減にしてください。

柘植なら草津線で折り返して東海道逆戻りできたのに、駅間で止まってしまったのでどうしようもできず、20分くらい止まったあとで次の駅加太まで進んでそこで結局運転打ち切り。なんか毎回こんなことしてる気がする。

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右端の雨どいから落ちる雨の量からその雨を想像してください。激しい雨音をBGMにキハ120たそを横目に見ながら山奥の加太駅で1時間半待ちぼうけ食らって

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亀山行代行バスやっと到着。足を引きずりながら乗車し亀山に着いたのは20:14。柘植から2時間かかった……。

亀山からは急ぎ足、といっても横走る近鉄に抜かれまくるがそんなことは気にせず2時間遅れの名古屋着。即東海道線に乗り換えてさらに揺られること1時間。

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個人的関西の東端豊橋に到着です。え、豊橋なんて関西とは程遠いって?京都から乗り換え1回で行けるとこは関西だよもう。この時点で時刻はもう23時を回り、そのまま駅前のネカフェ、、、、、ではなく

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やあ

燦然と輝く漢字3文字、彼はいつも豊橋駅名鉄のホームの横で待っていてくれる。というわけでみんな大好き飯田線です。とはいってもこんな時間から天竜の奥地に行くわけではなく

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豊橋から4駅、この牛久保駅の近くにネットカフェがあるんです。豊橋近くのネカフェ事情を話すと、豊橋駅前には亜熱帯があり、飯田線で4駅の牛久保駅裏にアプレシオ、5駅の豊川駅からちょっと歩いたところに快活clubがあります。ちなみに豊橋駅から最寄りの快活までは徒歩で20分ほどかかってしまうので上記の3つが候補でしょう、好きに選んでください。この日はアプレシオ豊川店に泊まったのですがこれが相当良いネカフェでした。味噌汁あったし(当時の情報です)。

こうやってギプス取れて以降ドタバタで豊橋まで来たぼくはここで睡眠。そのころ関東ではぼくの旅程を揺るがすことが起こっているのですがそれに気づくのは2日後のお話。今日はここまで。

では、どうも。

 

~本日のルート~

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